株式会社サイバードとの携帯電話分野における業務・資本提携について

株式会社リクルート（本社：東京都中央区、代表取締役社長 兼 CEO：柏木斉、以下「リクルート」）と、株式会社サイバード（本社：東京都港区、代表取締役社長：堀主知ロバート、以下「サイバード」）は、本日、携帯電話上での「非接触IC技術」（FeliCaなど）を利用した事業、及び携帯電話を利用したコンテンツ事業やソリューション事業等について、業務・資本提携することを合意いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。

1．本提携の骨子

（1）今後急速な普及が見込まれる非接触IC（FeliCaなど）搭載携帯電話を利用した新たなサービスを両社で検討するとともに、双方のサービスの相互乗り入れによる事業拡大を促進する

（2）携帯電話を利用した情報提供や、既存事業の携帯電話での展開について、双方の連携を積極的に推進する

（3）リクルートがサイバードの第三者割当増資を引き受け、サイバード発行済株式の約10％を取得（第2位株主）する

2．本提携の背景・目的

リクルートは従来、ユーザーニーズに応じた情報サービスを実現すべく、メディア展開の多 様化に取り組んで参りました。既存の情報誌に加え、ネットメディアの活用を推進することで、結果的にユーザー接点の強化、及びサービスレベル向上にも寄与するものと考えております。
そのような認識のもと、昨今のメディア環境を鑑みるに、急速な変化を遂げるモバイル（携帯電話）サービス分野は、今後の重要な事業課題と認識しております。リクルートとしては、当分野における今後の事業展開のスピードアップを図るため、サイバードと業務・資本提携することを決定いたしました。

本提携を通じて、リクルートは、

（1）サイバードが展開する多様なモバイルサービスを活用し、既存事業におけるユーザー接点の強化、及び新たなモバイルサービスの開発

（2）上記を早期に実現し、事業展開を図る為に、サイバードのモバイルサービス分野での開発力、企画力の獲得を推進してまいります。

一方、サイバードは、平成20年3月までの中期経営計画において、コンテンツ配信など従来のサービスで既に保有するお客様や、その他の施策により集客したお客様に対して、モバイルサイトや電子メールによるサービスを継続的に提供することでお客様の定着化を図り、そのお客様に対しモバイル広告やEC事業を本格的に立ち上げていくことを発表しております。

リクルートとの資本・業務提携はこの計画実現にあたり、サイバード側の会員集客と、集客した会員向けのクロスセル事業の展開の双方においてメリットがあると考え、リクルートとの業務・資本提携に至りました。

本提携を通じて、サイバードは、

（1）今後本格展開するモバイル広告事業において、リクルートの情報サービス事業におけるノウハウ等の活用

（2）リクルートが持つ多様な顧客接点を活かし、両社でモバイルを利用した広告、物販、コンテンツビジネスなどの共同展開を推進してまいります。

3．業務提携の具体的内容

（1）非接触IC（FeliCaなど）搭載携帯電話を利用して、双方が現在展開又は今後展開するモバイルマーケティングサービスやモバイル広告事業について、相互乗り入れ、連携を積極的に推進する。

（2）携帯電話を利用した情報コンテンツ提供や、EC事業等において、相互乗り入れ、連携を積極的に推進する。

（3）上記の目的のため、リクルートはサイバードに社外取締役を1名派遣し、サイバードは事業推進のための組織を社内に設置することにより、今後の事業展開を検討する。

（4）リクルートおよびサイバードは、各社の代表取締役または取締役により構成されるステアリングコミッティ（事業推進のための役員会）を設置し、本業務提携を推進していく。

4．資本提携の内容

上記の業務提携を実効性のあるものとするために、リクルートはサイバードが実施する第三者割当増資（発行済株式の10％相当）を引き受ける。

5．リクルートの概要

6．サイバードの概要

＊「FeliCa」は、ソニー株式会社が開発した非接触ICカード技術です。
＊「FeliCa」は、ソニー株式会社の登録商標です。
＊記載されている会社名及び商品名／サービス名は、各社の商標または登録商標です。