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価値創造モデルの根幹にあるのは
「個の尊重」。「世界を変える」という
強い意志にかけ続ける

この内容は2018年統合報告(2018年10月発行)掲載時点のものです。

池内 省五

池内 省五

取締役 兼 専務執行役員 兼 CSO 兼 CHRO

新たな価値を創造するための循環モデル

独自の価値創造モデルの基本理念として掲げる「一人ひとりが輝く豊かな世界の実現」のため、従業員の精神的な根幹となるのがバリューズ(大切にする価値観)です。そして「Follow Your Heart」というビジョンのもと、「リボンモデル」というビジネスモデルを用いて、「まだ、ここにない、出会い。」を創り出すというミッションを果たしていきます。バリューズに支えられ、ミッションによって創造された価値は、さまざまな資本としてアウトプットされ、リクルートグループのサステナビリティ「5つの重点テーマ」を軸に社会への価値創造を行い、SDGsの達成に寄与し、社会インパクトへとつながります。さらにステークホルダーのみなさまとの対話からのインプットを通して、私たちの事業活動は改善・進化します。この循環には終わりはなく、さらに大きく循環させていくモデルです。

このモデルのなかで、リクルートグループのコアコンピタンスが何かと問われれば、バリューズの1つである「個の尊重― BET ON PASSION」を挙げたいと思います。

若手社員の強い意志で変わり続けてきた歴史

1990年代半ばに日本にインターネットが上陸し、その脅威に気づいた20代の若者たちが、これまでの紙メディアの成功パターンを重視する役員に「いち早く参入する好機だ」と手をかえ品をかえデジタル化を訴え続けました。当然、反対意見との戦いもありましたが、最終的には、顧客視点でサービスを設計しようという強い意志が勝ちました。若手社員の、新しいサービスを作りたい、自分たちが市場を変えるんだ、という情熱に、会社として賭けていったわけです。こうして、屋台骨だった紙の情報誌からインターネット事業へと舵を切っていくことになりました。

BET ON PASSION ― 個の情熱にかける企業として

今、リクルートグループを率いているトップチームには、世代間格差はあったとしても、共通点があります。それは、若い頃に、自分たちの突拍子もない提案を聞いてもらって、それが社会に新しい価値を生み出す経験を積み重ねていることです。若い優秀なタレントによってビジネスモデルが変わっていく。そのことを自身で体感し、自分たちの組織が社会に対して貢献していると自覚している人材がいることが重要なのです。一般的には若手の提案が、会社の制度や事業に昇華されることはなかなかないでしょう。ですが、リクルートグループには新規事業提案などの仕組みがあり、実際に若手のアイデアの多くが事業化されています。一人の「世界をワクワクさせたい」、「社会に貢献したい」という意志は周囲に伝播します。一人ひとりが内発的な共感や賛同、批判や対案を生み出すことで、新しい価値を創造しようとするエネルギーは最大化します。そしてそのエネルギーが価値創造モデルを循環させます。一人ひとりの情熱を焚きつけることこそが、経営陣の役目であり、リクルートグループの経営の要といえるのです。

「一人ひとりが輝く豊かな世界の実現」。この理念を自社内で実現できなくて、世界で実現できるはずがない。一人ひとりが自分らしく輝けるリクルートグループであり続けることが、社会に対しての貢献につながるし、社会そのものが一人ひとりが輝けるように変わっていくはずだ、と私たちは信じています。