メディア&ソリューションSBU
SBU長メッセージ
進化への探求心と多様性により新たな価値を生み出す
創業以来約60年の「継続」と「変化」

北村 吉弘
常務執行役員 兼 メディア&ソリューションSBU担当 兼 株式会社リクルート 代表取締役社長
メディア&ソリューションSBUは、創業以来約60年にわたるリクルートの事業を受け継ぎ、進化させています。さまざまな時代の変化にともなって、常に個人ユーザーや企業クライアントの「不」に向き合い、新しい価値を提供することを継続してきました。時代や社会の要請に応じて変化する力こそが私たちの強みであり、メディア&ソリューション事業を支える基盤になっていると考えています。
例えば、販促領域の美容分野のネット予約を始めた2007年には、オンラインによる予約成立件数は、月に100件にも満たない状況でした。それが今では、1日に30万件以上の予約が成立しています。10年強の間に大きな進化を遂げ、2019年3月期の売上収益は前年同期比12.9%増の720億円まで拡大し、高い成長を継続するビジネスになりました。美容室のオンライン予約機能は、今では特に驚くべきことではありません。利便性の高いサービスとして大きく育ってしまえば、その時にはユーザーからもクライアントからも「WOW!」とは言われないのです。このように、10年後、20年後に振り返った時に、「やっぱり、あの時がターニングポイントだった」と言われるような素晴らしいサービスの芽を、ひとつでも多く見つけて育てていきたいと思っています。そのためには、常に変化し続けていることが必要なのです。
異質な才能が集う場
メディア&ソリューションSBUは今、SaaSを中心としたテクノロジーを活用し、創業以来の広告中心の事業のトランスフォーメーションに取り組んでいます。この過程において意識しているのは、現状に甘んじず、常に進化を追い求めることです。まだまだ進化できると思うからこそ、探究心を刺激され、持続的な価値の創造につながると考えています。
メディア&ソリューションSBUには、さまざまなバックグラウンド・経験・資質を持つ異質な人材が数多く集まっています。一度退職した人が戻って来たり、違う形で当社と関わりを持ったりすることも歓迎しています。実際に社内サーベイの結果を見ても、従業員が多様性に富んでいることが証明されています。異質な才能がそれぞれ補完しあうことで、新しい価値を生み出しているのです。一番大事なのは、そのような人材が何かを実現できるような場を提供することであり、このような場が新たな価値の創造には必要不可欠だと考えています。
テクノロジーの進化とガバナンス強化
トランスフォーメーションの過程においては、テクノロジーの進化に合わせて生まれる新たなリスクを適切に管理していくことも不可欠だと認識しています。特に、持続的に事業を営んでいく上で、個人情報保護やサイバーセキュリティも含めたリスクマネジメントが非常に重要です。そのため、メディア&ソリューションSBU全体として、組織の垣根を越えたガバナンスの強化に取り組んでいきます。
私はテクノロジーの進化は、逃れることのできない「重力」のようなものだと考えています。逆らって生きていくことは難しく、また、より良い世の中を実現するものであれば、積極的に活用していく必要があります。リスクマネジメントやコンプライアンスの重要性を常に念頭に置き続けながら、テクノロジーを活用したトランスフォーメーションの実現に邁進していきます。