人材派遣SBU
事例紹介
豪州Peoplebank社における、ユニット経営の導入

豪州の人材業界で約30年の歴史を持ち、現 Chandler Macleod Groupの一部であるPeoplebankは、東南アジア・オセアニア地域を代表するITおよびデジタルリクルーティング企業です。同社は2015年にリクルートグループに加わり、ユニット経営を導入し、その効果を実証しています。
豪州では、IT人材市場の利益率が他の地域よりも低かったことに加え、2014年には大幅な市場の減退がありました。同社は当時、いくつかの買収を経たのちに統合作業を進めており、コアサービスへの集中と選択に取り組みながら全社規模でユニット経営の導入を開始しました。当時35人のトップマネージャー全員がユニット経営ワークショップに参加し、その後、事業の大幅な改善に成功しました。ユニットごとにPL責任を持たせるためにコスト配分ルールを最適化したり、短期インセンティブをEBITDAに連動させたり、月次での業績をユニット間で公開するなどの施策を実施し、2015年以降、同社のEBITDAマージンはほぼ倍増を達成。現在では、ユニット経営は同社の新規採用者向けの主要な基礎研修のひとつとなりました。
Peoplebankを長年率いて現在ではChandler Macleod Groupの最高経営責任者であるPeter Achesonは、「ユニット経営は、Peoplebankが築いてきた強固な事業基盤と高い生産性を追求する企業文化の醸成を加速しました。小さな改善を着実に積み重ねていくことが、成功への唯一の道筋なのです」と述べています。