人材派遣SBU
事例紹介
「キャリアデザイン型」エンジニア派遣で若年フリーター層のチャレンジを支援:リクルートスタッフィング情報サービス

日本では、少子高齢化に伴う労働人口の減少と好景気を背景に、あらゆる産業で人手不足の状況が続いており、とりわけIT業界では、2030年には約41~79万人が不足するとも試算されています*1。一方で、35歳以下の若年層のうち約143万人がアルバイトなどの「フリーター」として就労しており*2、中長期的なキャリア形成や一定以上の昇給が困難な状況にあります。
このような社会情勢を受け、リクルートスタッフィングのグループ会社であるリクルートスタッフィング情報サービスでは、エンジニア未経験の、フリーターも含む若年層の方々に継続的な育成支援を提供しながら、クライアント企業で経験を積んでいただく「キャリアデザイン型」のエンジニア派遣事業を2012年から本格的にスタートさせました。
本事業では、従来型の派遣事業のようにクライアント企業での就業決定(マッチング)数を成功の指標とせず、マッチング後のエンジニアのキャリア形成を重視する管理指標を据えています。クライアント企業と協働しながら、OJT*3での育成や資格取得の促進、そして段階に応じた配置転換による昇給が実現されるスキームを確立し、2019年3月末時点での派遣エンジニア数は既に1,000人を超えました。若年層の方々のキャリア形成支援とエンジニア不足の解消によるクライアント事業の成長、さらには、その実現により自らの成長を果たすという価値創造の輪を広げ、社会課題の解決に貢献できるよう努めています。
*1 経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果~報告書概要版~平成28年6月10日」
*2 総務省統計局「平成30年 労働力調査年報」(2019年8月31日に利用)
*3 OJT:On-the-Job Trainingの略。実際の職場で、実務を通じて行う職業訓練のこと