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注文・調理・配膳をカンタンにするオーダーエントリーシステム『Airレジ ハンディ』

『Airレジ ハンディ』セルフオーダー、3ヶ月前倒しリリースの背景

2018年4月よりサービスの提供を開始した『Airレジ ハンディ』は、注文・調理・配膳をカンタンにするオーダーエントリーシステムです。
0円でカンタンに使えるPOSレジアプリ『Airレジ』や、集客と接客に効く予約台帳アプリ『レストランボード』と一緒に使うことで、来店したカスタマーへの配席、注文入力から注文送信、会計連携まで、これまで紙の伝票では運用が大変だった業務が効率化され、来店したカスタマーの"おもてなしの質"を向上させることができます。
セルフオーダーは『Airレジ ハンディ』の新機能として2020年7月30日に追加リリース。カスタマー自身のスマ―トフォンからオーダーできるこの仕組みは、当初2020年秋のリリースを予定していましたが、コロナ禍の接触回避にも役立つことから、約3ヶ月前倒しで開発。その背景について『Airレジ ハンディ』開発チームの川崎 絢司に聞きました。

セルフオーダー開発の原点は自身が体験した‟注文時の不の解決"

カスタマーがホールスタッフを介さず直接注文できるようにする発想の原点は、川崎自身の体験がきっかけなのだと言います。

「私がセルフオーダーを提供したいと思った理由はふたつあります。ひとつは、カスタマーの飲食体験そのものを向上させたいという思いです。カスタマーが飲食店で必ず体験するのは、食事そのものを除けば来店応対・メニュー選択・注文・会計です。飲食店をサポートするサービスを開発する以上は、このいずれかの体験価値を上げるものを創りたいと思っていました。もうひとつは、自分自身がひとりのカスタマーとしてセルフオーダーが欲しいと思ったからです。店員さんが注文を取りに来てくれるのを待ったり、頼んだものと違うものが提供されたりといった注文時の"不"を経験したことがある人は、意外と多いと思います。また、"一人飯"の時は、店員さんとのコミュニケーションは最低限の方が気楽ですし。」

カスタマーとキッチンが直接つながる手段があれば、コミュニケーションロスも減り、ホールスタッフの業務負荷が下がることで、結果的には接客の質が上がっていく。キッチン・ホール・カスタマーでコミュニケーションのトライアングルを作る、その一歩目が、セルフオーダー機能でした。

セルフオーダーシステム概要

セルフオーダーシステム概要

新型コロナウイルス感染拡大に苦しむ飲食店の方々に支援できないか?

2020年10月のリリースに向けセルフオーダーを開発準備していた矢先、新型コロナウイルス感染症が拡大しました。営業自粛を余儀なくされた多くの飲食店が、深刻なダメージを受けるなか、チームが決断したのは3ヶ月前倒しで必要最低限の機能でリリースし、半年間を無料キャンペーン期間とすることでした。

「このままではクライアントが大量に閉店に追い込まれてしまうかもしれない。そんな強い危機感がありました。私たちが今優先すべきことは何か。それは飲食業界のみなさまにこの苦難の中で経営危機を乗り切っていただき、マーケットを守ること。セルフオーダーがあることで支援できるクライアントもいるかもしれない。そう思ったんです。
すでにリリース前の試験運用から、少ないホールスタッフでも注文の機会損失を防ぐことができるという結果が出ていました。また、クライアントからも、売上減少と固定費圧迫で経営に困っているという声が上がっていました。ならば、コロナ禍の感染症対策として非接触のニーズが高まっている今、一刻も早くリリースすること。そしてクライアントの声を聞きながら、改善していった方が良いと判断しました。」

しかしたとえ無料でも、実際に使っていただけなければ何の意味もありません。おまけにセルフオーダーはクライアントの業務支援サービスでありながら、カスタマーが使うもの。コロナ禍での早期リリースに不安はなかったのでしょうか。

「利用状況のデータで効果を測るのはもちろん、フィジビリティ・スタディを行っている店舗に何度も足を運び、状況を細かく観察とインタビューを繰り返していました。カスタマーに店員が何と言って何秒で案内し、その時カスタマーがどんな反応をするのか。その後カスタマーがどのように使用して注文するのか。定量・定性の両方で具体的なイメージを持てるほど手応えを感じていたからこそ、使っていただける確信がありました。」

目指すのは、飲食店がカスタマーから選ばれ続けるための体験価値の向上

「私たちが目指すのは、各飲食店が接客に集中し、コミュニケーションで"価値を創れる"ホールスタッフを増やすこと。それによって飲食体験を向上させ、飲食店の経営を改善するお手伝いをすることです。
感染症対策のために非接触で注文できる手段として注目されてはいますが、急激な社会変化に惑わされず、本質をぶらさないことが大切だと思います」と、川崎は言います。

クライアントからは「セルフオーダーのおかげで、本来やりたかったおもてなしに集中できるようになった」など、嬉しい反響も続々と届いています。中には「向かいの店舗が利用しているのを知り、自店舗でも使いたい」といった問合せも。

リクルートでは『Airレジ ハンディ』をはじめとする、お店のアナログな業務にかかる手間、時間、コストを軽減することができる業務・経営支援サービスを「Air ビジネスツールズ」として包括的に提供しています。オーナーは、「AirID」 ひとつで全ての「Air ビジネスツールズ」を使うことができ、別々のアプリやWebサービスが、まるでひとつのサービスのようにスムーズに連携できます。複数のサービスを一緒に使えば、お店の業務を飛躍的に効率化することができます。

川崎 絢司

今後の意気込みを川崎はこう話しました。
「私たちは、お店を営むオーナーのみなさまが思い描く「自分らしいお店づくり」をこれからも支援し続けます。」

川崎 絢司

リクルート プロダクト統括本部 プロダクトデザイン・マーケティング統括室 プロダクト室 SaaS領域プロダクトデザインユニット SaaS領域プロダクトデザイン部 飲食業務サポートデザイン1グループ

ITベンチャーのWebディレクターからリクルートライフスタイルに転職。O2Oチームでの新規プロダクト開発を経験後、『ショプリエ』などの開発ディレクターを経て、2018年より『Airレジ ハンディ』チームに。セルフオーダーの開発主担当を務める