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ガバナンス・財務

機会とリスク

この内容は2018年統合報告(2018年10月発行)掲載時点のものです。

リクルートグループの機会

近年、世界はソーシャルネットワーキングサービス、クラウドコンピューティング、スマートフォンなどによりますます小さくなり、世界中の人々がサイバー空間を通じてつながることができる時代を迎えています。こうしたテクノロジーの発展があるなかで、人材領域をはじめとするリクルートグループが関わるビジネスには、「まだ、ここにない、出会い。」を可能にする大きな希望が開けています。

最近の多くの技術革新のなかでも、例えばディープラーニングを可能とした人工知能は、人々をサイバー空間でつなげるにあたって大きな役割を果たしうるものです。人工知能の最大の長所の1つは、世界中の情報を網羅的に集積したものを、個々のユーザーのニーズに応じて個別に情報提供できる点といえます。

「Indeed」は、機械学習を効果的に活用し、求職者と企業をマッチングするプラットフォームとして極めて高い競争優位性を持っています。それは第一に、情報化社会が進むなかで、情報の網羅性と鮮度を保つことができるようクロール技術を使って世界中の求人情報を収集し蓄積している点、第二に、高い技術を持ったエンジニア集団が、集積されるビッグデータを詳細に解析し、マッチング精度の高いアルゴリズムを日々生み出し、ユーザーの世界中の求人情報へのストレスないアクセスをサポートしている点にあります。

将来的には、求人情報を含む生活者が必要とする多くの情報について、テクノロジーを用いた網羅性と高いマッチングアルゴリズムを活用できるようになると考えています。

リクルートグループはこうした技術革新を通じて、世の中を「より速く、シンプルに、もっと近くに。」することを目指しています。

リクルートグループのリスク

Mark Schultz

Mark Schultz マーク・シュルツ

執行役員
(法務・コンプライアンス・情報セキュリティ)

リクルートグループが保有する重要な資産の1つがデータです。マッチングを実現する「リボンモデル」は、たくさんのユーザーやクライアントからデータを受け取り、活用するモデルです。ゆえに、リクルートグループでは個人情報を適切に管理することが最優先事項の1つであると捉えています。また、データを守るテクノロジーが日々発展し改善している一方、企業のITシステムを攻撃するテクノロジーや手法も同様に発展しています。このため、リクルートグループは過去においてもそうですが、今後もデータ管理や情報セキュリティの専門的な知識を持つ従業員の雇用に力を入れていきます。また、多くの大手企業と同様にリクルートグループ内でも、ファイアウォール、ウイルス対策スキャン、脆弱性評価と分析、アクセス制御、脆弱性報告報酬、CSIRTの設置、従業員の訓練など、複数の種類のセキュリティ対策を採用しています。データ管理はトップリスク要因ではありますが、もちろん他の重要リスクの管理も大切です。有価証券報告書のなかでいくつかの重要リスクの例を示しています。*1
*1 2018年3月期有価証券報告書15〜21ページ参照。
https://recruit-holdings.co.jp/ir/library/supplemental_financial_data_201804_jp.pdf

リクルートグループは当事者意識や透明性、説明責任に重きを置く企業文化を育んでおり、リスクは管理してこそ最善の結果が出ると強く信じています。「現場」の従業員が、自身の知識やそれぞれ対峙する市場の状態をベースに決断を下し、リスクを管理できるよう、ビジネスの最前線に裁量が与えられるべきですし、それこそがグローバル規模でビジネスを展開する上での最低限の要件だと考えます。そして、リスクに関係した情報は透明性を保ったまま戦略ビジネスユニット(SBU: Strategic Business Unit) のリーダーたち、さらに、ホールディングスのリーダーたちにも共有されます(具体的な体制はこちら)。こうした情報共有が基礎として存在するからこそ、従業員がリスク管理に責任を持つことができるのです。したがって、私たちは、内部監査部による定期的な監査も含め、透明性を担保し、総合的にリスクを管理する仕組みや組織体制の整備に引き続き努めていきます。